yourdiary+の感想


PSPで初期の頃にやったギャルゲー。アニメを視聴し始めてからこういうゲームに興味を持ち、プレイしてみたけど、すごく良かったという思い出がある。したがって、なんとなしに再プレイしてみたので、感想を書きます。感想の文体はなんとなくノベル風でいきます。なんとなく。

あと、基本的にこの作品に登場する人物って全員好きなんですが、この記事では、特別に好きかどうかを書いてる事が多いです。なので、読まれる際は注意してください。

ユア


最初に攻略したのが、ユアだった。

僕は、こういうゲームでも一番気になっている、正確に言うと、意識はしていないが、心のなかで気になっている相手を優先的に攻略していくことが多いらしい。

そんな理由から、ユアの物語を最初に攻略することになったのだと今ではそう思う。

いや、攻略というものをはじめから考えていたわけじゃない。

僕はゲームでは、はじめは攻略を全く考えない。

ただ、心の赴くままに物語を楽しむだけだ。そして、後々になって、こういう攻略をしてたんだと認識しはじめる。

今回は、ユアがまさしくそれだった。

でも、僕は、最終的に、ユアを好きになることはできなかった気がする。

このゲームでは、みんなお気に入りだけど、その中で僕にとっての特別はいなかった。

色々な作品を楽しんでいると、人は、自分にとっての特別なキャラクター、特別に愛着を持ったキャラクターというのを見出すもので、僕もその一人だと思う。

むしろ、ギャルゲーというものはこういったキャラクターを見つけるために、プレイするものなのかもしれない。そういう人が居てもおかしくないように思ったんだ。

この作品自体は素晴らしいものだったけど、僕の心のなかで特別になったキャラクターは、残念ながらいなかった。

そして、僕にとって、その最初の候補がユアだった。

ちなみに、本作で一番好きなキャラは、僕はユアのお姉さんだった。でも彼女の物語はここにはないし、それを求めているわけでもなかった。

一番初めにこんなことを書いてしまったけど、ユアはとても良い奴だった。

だけど、ユアの本質を、僕は好きになれなかったのだと思う。

ユアは、本作では誰よりも繊細で傷つきやすく心優しいキャラクターだと思っている。

明るくて元気なユアの第一印象は、これとは全く逆の印象を受けやすいと思うけど、僕はなんとなく、ユアが誰よりも繊細であることを知っていたような、そんな気がした。第一印象で、ユアは、孤独の人...そう思った。そして、最後まで諦めない強さ、そういう寂しさを持った人だと思った。

物語を進めると、その孤独は、彼女の環境からくるものじゃなかった。普通は、環境がその人物の本質を決するものだ。しかし、ユアは僕からみると、そうじゃなかった。

むしろ、ユア本来の性格が孤独を望む者だったのだと思う。

だけど、ユアは、主人公に恋をして、なんかおかしくなった。

具体的には、誰かがそばに居ないと、孤独に耐えられない、壊れてしまう、そんなふうになってしまったような気がした。

僕は、なんか前のユアのほうが好きだった。全部を好きなユアのほうが好きだった。

主人公であり、僕の分身、とまでは言わないまでも、特にゲーム作品においては、最も自分に近しい者になるはずの主人公を好きになっていくユアを、僕は何故か好きになれなかった。

唯一、主人公を好きになったユアでよかったのは、自分を隠そうとしないところだった。

多くの人は、歳を重ねるごとに、自分を隠そうと、自分の本心を隠そうと必死になる気がする。なぜだろう、嫉妬という心はそんなにみっともないものなんだろうか。ユアはそれを知らないが故に、他のキャラとは違いそれを隠そうとしなかった。そして、僕はそのことを大いに気に入った。

昔プレイして、ユアの物語は、まさにユアそのものを体現していたような思い出がある。

以前プレイした時の感想は、覚えているだけで、ユアの物語は、どこまでも寂しくて、悲しくて、ユアの泣き顔しか覚えてなくて、それでも、最後だけは、諦めずにユア自身が笑顔をつかみとったような、そんな物語だったような覚えがあるのだ。

もう一度、プレイしてみることで、その印象を変えられるかもしれないと、僕は少し期待してたんだ。

でも、結局、僕がユアに抱いた印象も感想も、以前と何も変わらなかった。

ユアの物語を、今一度プレイしてみて、それを思い出した、いや、思い知ったよ。

なんかユアの悪口ばかり書いてしまった気がするので、ユアの気に入ってるところを最後に書こうと思う。

僕がゆあのことを気に入った部分は、特にその子供っぽさだった。

僕は子供っぽいキャラが基本的には好きだ。

それは、僕自身がそうであるように、ゆあは、基本的に他の女の子たちの話題に加わらず、かつそれがよくわからないという描写が多かった。

例えば、女の子たちが胸の話に夢中なとき、ゆあはそんなことどうでもいいとばかりに無関心だった。

ちょっぴり大人っぽい恋愛戦略的な話になっても、ゆあは、難しくてよくわからないという感じだった。

恋の駆け引きの話になっても、ゆあは、それを気にもしてなかった。

僕自身もそういう話題にはついていけないし、興味もないことが多かった。

アニメやゲームでは、なぜか女の子の胸の大きさ話題は定番だけど、僕は、胸の大きさなんて本当にどうでもいいことだ、気にするなんてバカバカしい、そう思っている。

恋の話もそれ自体は好きだった。つまり誰が誰を好きなのかということ自体は好きだ。しかし、それ以外には、僕は興味がなかった。理由なんて、戦略なんて、考えなんて、スペックなんて、そんなのどうでもいいじゃないか、僕はそう思ってるんだと思う。

ゆあも、そういうことに無頓着、かつ無関心だった。そういう話題を振らないし、そういう話題に入らないし、入れない。そういうところが僕にとって、とても安心できる要素だった。

僕は、ずっと一緒に遊んでいられる、ずっと一緒に無邪気で、他のことなんて気にもせず、そうやって遊んでいられる、ただそれだけで幸せになれる、そういうキャラが好きになりやすい気がする。ゆあは、その点で、僕にとって、とても安心できるそういうキャラだったんだと思う。

でも、ゆあには、何かを必死で頑張ろうとしているところがあった。明確な目標や理想があり、役割があった。

ゆあは、本人自身もよくわかっていない神様としての立場があった。それに夢中になりすぎて、失敗し、傷つき、様々な不安をいだき、泣いてしまうユアが僕は見ていてとても不安を覚えた。

そして、それが最後の方、ゆあと深く関わりあっていくごとに、よりはっきりとしてくる。

その辺りから、僕はゆあという人に少し疲れてしまったのだと思う。

別に必死で頑張ろうとしている奴が嫌いなわけじゃない。頑張っては失敗して、泣いてしまう奴が嫌いなわけじゃない。そういうのは素晴らしい長所だし、人々を感動させられる要素の一つだとそう思う。

でもそれが強力すぎたのがゆあだった。

ネガティブ面がポジティブ面を圧倒的に打ち破るほどに強すぎた。僕はゆあのそれを受け止められなかったのだろう。

僕は、こうは言ってるけど、ゆあはゆあだ、それでいいんだって思う。ああすればよかった、こうすればよかったっていう話じゃない。

単に、僕自身は、ゆあはゆあだからこそ、あまり好きになれなかったし、合わなかったのだと思う。

合うところも、もちろんあったけど、合わないところも大きかったのだと思う。

ゆあは、揺らぎが、波動がとても大きかった。その揺らぎが魅力にも映ることは多いけど、僕は揺らぎがなるべく少ない、そんな人を好きになりやすいと思ったんだ。

綾瀬


名前でわからない人もいると思うので、...もちろん、僕のことだけど、黒髪美女の先輩が綾瀬さんだ。

この人は、一番メルヘンチックで、夢見がちで、そして、甘えん坊な女の子だったと思う。

確かに、見た目や外での彼女の行動は、しっかりもの、頭がいい、なんでもできる、お嬢様風に見られてたと思うけど、僕はそれとは全く違う印象を、いや本質的な印象を持った。初めて見た時からそうだった。これもアニメやゲームお決まりのパターン的な思考回路から導き出された結論なのかもしれないけれど、僕はそれを知らないし、確定させようとも思わない。

彼女は、すごく、すごく寂しそうで、何かゆあの秘密があるのだなと初回から匂わせてきた。秘密の過去、謎の過去、それが本作での彼女の魅力の一つだったと思う。

でも、僕は、そんな彼女の過去には興味がなかったんだ。確かに、少しは気になってはいた。けど、僕は、彼女を攻略したのは最後だった。初めてのプレイの時も今回も、やっぱり、同じように、彼女の物語は最後になってしまった。

実は、前回のプレイでは、彼女の物語はゲームに飽きて、しばらくして、攻略してなかったただ一人の彼女を攻略したという経緯がある。それほどに、僕は彼女自身、そして、彼女の秘密の過去には興味がなかった。

予想に反し、いや、正確には僕の興味に反し、彼女の物語は、本作では随一に面白かった。

そして、彼女とゆあは、それこそ特別な関係だった。昔話、特に、寂しく悲しい過去の物語は、やはり、感動を誘うもので、とても良かったというのを覚えていたんだ。

彼女は、とても甘えん坊な本質とは裏腹に、日常的にそれは抑圧されてしまっている。1つに優等生、2つに先輩という立場があるからだろう。だからこそ、自分を受け入れてくれる存在に対しては、その反動は容赦なく突きつけられる。それは、現在は主人公に、そして過去にはゆあにだった。

ゆあが彼女に甘えたのではなかった。

彼女がゆあに甘えたのだ、甘えていたのだと僕はそう考えている。

ユアよりも甘えん坊の綾瀬先輩。僕の印象はこんな感じだった。

甘えん坊に見えて、とても強いゆあと、強そうに見えて、とても甘えん坊な彼女は、面白い組み合わせだと思う。

ゆあは、最後には一人で立ち上がれる、そういう強さを持つ人だ。

でも先輩は、割と脆い面があり、ずっと引きずってしまう。

一目見て、そんな彼女に、僕はあまり興味を持てなかったんだ。

だからこそ、攻略は最後になってしまったんだと思う。

でも、彼女の物語は、本作では随一に面白い。懐かしいあの頃を思い出す、そんな彼女の物語に、自分自身を見いだし、そして、いろいろと思い出したのだろうと思う。

むかしむかしのおはなしは、時に寂しく、時に懐かしく、時に悲しく、時に嬉しい。そんな感情を、複雑な感情を呼び覚まし、それが様々な音から成る音楽を奏でるように、僕は自分を思い出すことができる。

感動というものには、いっぱい、それぞれのいっぱいがつまっているんだ。

だから、むかしむかしのおはなしは、それを引き出すには、とても効果が高いように、僕はそう感じている。

夕陽


夕陽は、主人公が大好きながらも、それを口に出せず、時に嫉妬し、時に恥ずかしがる、そんな幼なじみだった。

大好きという表現は少し子供っぽいかもしれないなと思い、夕陽風に言い直すことにすると、結婚したい、夫婦になりたい、恋人になりたい、そんな契約や約束で結ばれていたい、そういう感情が強いのが夕陽だった。

僕は、夕陽のことを、とても素直で、誠実で、作中で一番信頼できる人だなとそう感じた。

もちろん、それらは、主人公に対してだけど、夕陽は、一度好きになった相手を愚直に尊重できる、そういう人だと思う。

その点では、主人公とはとてもお似合いだ。周りの人たちもそう感じていたからこそ、二人をくっつけようとしていたんだろう。

多くの人にとって、結婚や恋人という契約を考えると、僕は、夕陽みたいな女の子が最も好まれるとそう考えている。

契約において最も重要なのが、信頼だからだろう。

この点、僕の思考はとても単純だ。今までも、そして、これからも、それは変わらない。

僕は、何かについて説明を求められた時、相手が本気で答えを求めているならば、どんな問題でも答えることができる自信があった。もちろん、単に自信過剰なだけで、間違いかもしれないが、僕にはこういった自信が一つにはあったんだ。

これは、どのような問題でも、だ。

答えがないような、正しさがないような、迷いの森のような問題にも、僕は明確で単純な答えを示すと思う。

もちろん、やってみないとわからないけれど、僕の想定では、今までにこれに失敗したことはなかった。

ただ、今までになかったからといって、これからもないだろうと予測するのは、時期尚早かもしれない。それだけに、客観的には、僕は浅はかで、そして、深みがない人間だった。

いや、これは僕がそう思っていることじゃない。皆が思うであろうこと、もしくは人生経験豊富な先輩が、大人が、老人が僕を見て思うことでもあると思う。

さて、僕の話は、どうでもいいとして、夕陽の話だけど、夕陽は好きな人を裏切らない、そういう信頼できる人だということ、そして、契約においては信頼がもっとも重要であることから、多くの人にとっては、結婚、恋愛契約において夕陽は最もおすすめできる人物だと思った。

物語を深く知ってからではなく、割とはじめの方で、僕は、そういうことを瞬時に思ってしまったんだ。

これを夕陽に聞かれたら、怒られてしまいそうでもあるし、恥ずかしがられてしまいそうでもあるんだけどね。

怒られてしまいそうというのは、一つに、契約という言葉。

これが、一般的には非常に良い印象を持たない。特に、感情面での話題において、それは忌避されてしまいがちだと思っている。

でも夕陽は、そういう確固たる約束ごとを欲している、僕の目には最初にそう映った。

こういうのを聞くと、そんな関係を欲しているなんて、欲張り、不誠実、姑息、卑怯などという言葉が聞こえてきそうだけど、実はそうじゃない。

幼なじみという曖昧な関係において、そういう確固たる関係にアップグレードしたいと思うのは、多分、女の子としてふつうのことだと思う。

その点、夕陽は、素直で、ノーマルで、普通の女の子だった、そんな気がした。

そして、夕陽自身、約束事をしっかりと守る、または守ろうとする信頼の置ける人物だったと、僕は思う。

でも、僕は、そんな夕陽があまり好きじゃなかった。

僕は、自分にとって都合よく映る夕陽は、実はあまり好きになれなかったし、興味も出てこなかった。

多分、生物としては、僕は失敗作なのだろう。普通は、自分にとって一番都合の良い人を好きになるはず、もしくはなりやすいはずなのだから。

よく、「嫁にもらうなら、あんな子だよなー」というセリフがアニメとか漫画である。

そして、それは生物的には正しい判断だと思うことも多い。

それを当たり前のように、普通のように感じられない自分は、多分、生物的に間違っているんだろう、そんなふうに思うんだ。

もちろん、これは今思いついたことだけど、昔から何となく感じていたことも含まれている。

僕は、普段、そんなこと全く気にしないから、あまり考えてないけど、こういったゲームをすると考える機会に恵まれる。

もし普段の僕が、こんな生物的に誤りであるか否かの議論を聞いたら、そんなことはどうでもいいことだろうと、そう思ってしまっただけだろう。

長くなってしまったね。そろそろ終わりにしよう。

たまたま夕陽だけ文章が多くなるのもバランスが悪いからね。

僕にとって夕陽は、「嫁にもらうなら、あんな子だよなー」というセリフが最もしっくりくる人だった。

かなで


僕は、かなでの見た目はすごく好みだった気がする。

でも、かなでの中身ははっきりと拒絶感のようなものを感じていた。

かなでは言った。「私は卑怯なんだ」と。

確かにその通りだし、その自己認識は正しいと思う。

それが悪いこととは思わないけれど、なるべく正しくあろう、誠実であろうとする夕陽とかなではタイプが少し違うような気がしたんだ。

ただ、僕は、かなでがいうそんなズルさを特になんとも思っていなかった。

でも、彼女は乙女乙女しているようで、僕には、かなでが誰よりも大人っぽく映った。

かなでは、色々なことを気にしすぎたり、それを戦略的に利用したりで、相手の反応、具体的には、主人公の反応を見て、観察する彼女がとても大人に見えたんだ。

僕は、あまり深いことは気にしないような、そんなゆあが一番自分に合うのではないかと思っている反面、いろんなことを気にしすぎ、考えすぎているかなでが、やはり、一番合わないかもしれないと、そう思ってしまったのだと思う。

美鈴


美鈴はゆあのお姉ちゃんで、僕がこの作品で最も好きなキャラクターだった気がした。でも、物語の根幹にはあまり関わってこないし、更には、攻略対象ではないキャラクターなので、割愛することにします。

美鈴さんは、面白くもあり、のんびりもしているけど、ここぞという時には、非常にまじめに真実を語るという、そういう人だった気がする。

僕は、そういうところをとても気にいったのだと思う。ちなみに、彼女の特質や立場といったものは全く考慮していないので、主に性格のみからの判断になる。

美鈴さんは、ユアのおねえちゃんであるという特質以前に、僕はその人柄や性質がとても好きだった。

ひとことで言うと、彼女は、その状況の最善手を打てる人、答えを知る人とでも言えばいいのかな、そんな雰囲気や感覚があった気がする。いや、これは彼女の立場上から知る答えではなく、一般的にどのような問題であれ、瞬時に適切な答えが出せそうな気がする、そんな性質のことだ。

例えば、彼女がなんの特殊事情もなく、普通に一般人してるとしても、彼女は最適解を全く意に介する事無く、実行しそうな、または、実行できそうな雰囲気やイメージが僕には浮かぶ。

また喩え話になって申し訳ないけど、彼女や彼女の友達が危なそうな人と関わりそうになった場面を想像しても、その場から上手く逃げおおせた彼女が、友達から「なんであんなことしたの?」と聞かれて、のらりくらりと「だってえ〜、あの人なんか危なそうだったんだもん〜」と答える彼女が想像できるような気がする。

勘が鋭いっていうのか、なんていうのか、彼女は、たとえ、一般的に見てどんなに突拍子もない正解を導いたとしても、それで周りの人たちから仰天されても、本人は全く意に介する事無く、躊躇することもなく、それをやってしまえるような、そんな感じがする。そして、後々になってなんでそんなことをしたんだと理由を聞いみると、「だって〜、こうするのが良さそうな気がしたんだもん」とか言いそうである。

僕は、普段はのらりくらりしてるけど、ものすごく勘が鋭いような人というのは、基本的に好きなんだなあと改めて、そう感じたんだ。

本作では、彼女も一定の悩みを持つ場面がいくつかあり、そのように構成されているが、僕は、彼女の本質はこんな感じではないか、だとすれば、そういう本質を持つ人は好きだなあとそういうことだったりする。

したがって、本作の構成や物語上の彼女の立場の話をしているわけではない。

その辺り、この記事を読んだ人は、物語と照らしあわせて考えた場合には、基本的に訳がわからないということは、この記事の表現に無数に含まれていると思われる。つまり、物語上の一致を見ないということ。一応、いまさらながら注意書きとして。

榎本


榎本は、本当に面白い子だったと思う。僕は、そんな彼女がとても好きだった。

でも、彼女の本質も最初から予想していたんだ。

彼女の本質は、乙女。作中では誰よりも乙女なんじゃないかなあと。

いつもはふざけているけど、誰よりも恥ずかしがり屋で乙女なのが榎本だと僕はそう思っている。

たまに彼女は、際どい話題を振ってくるのだけど、それは、彼女の乙女度や恥ずかしがり、そして、繊細さを隠すのには十分すぎるほどだった。

相手にされないことで、傷ついてないようで、誰よりも傷ついていたり、また、ほめられることで、心のなかで誰よりも嬉しがるそんな彼女は、乙女チックだった、僕にはそう映っていた。

そして、恥じらいだけが乙女ではなく、時に、とんでもない突撃も乙女要素の一つ。そんな彼女のストーリーは、プレイしていて、とても爽快だったし、面白かった。

僕は、基本的に、たくさんの表の顔とシンプルな裏の顔を持っている彼女がとても面白くて、好きだった。

もちろん、面白いとは彼女を笑い者にしている表現では全く無い。いっぱい遊んでくれて、楽しませてくれそうなので、多分、僕には合ってる、そんな気がしたから。

彼女の表の顔は、人を楽しませることが大好きなんだと思う。そんな彼女は、誰とだって仲良くやれるんじゃないかなあ。これは、特定の人としか仲良くしない夕陽や、自分と違う人種を拒絶しがちな綾瀬先輩とは違う、そういったタイプなんだと思う。

そんな人を引き付ける魅力がある榎本を、僕はとても好いていた。

奈月


奈月は、普通とは若干違ったオーラを身にまとった不思議ちゃんだった。変わった思考を持ち、突拍子もないことを言い出したりする。

そんな彼女は、本作では僕にとってまさに空気だった。

普通は、不思議ちゃんの突拍子もない行動や言動は気になるんじゃないかって言われそうだけど、他の子のほうが気になっていたので、奈月は僕にとって空気キャラだった気がする。

でも奈月らしさというのはちゃんとあって、それは普通とは違っていて、面白くもあり、面白くもなかったこと多数だった。

ひとことで言うと、奈月は、不安定なキャラだった。そのくせ自我は割と強めなので、僕はあまり好きではないタイプだった。

何するかわからないという不安定さもあるけど、それよりも、一貫した行動をしない不安定さが、本作においては彼女の特異さを際立たせていた気がする。

ほとり


この子も攻略できるのか、と最後の方でそんなことを思った彼女だったが、それも主人公一派に属さないただ一人の女の子だったからだと思う。

少年漫画に出てきそうなヒロインのような彼女は、...そのままだった。僕にはそう映った。

ほとりは、僕にはあまり面白くは映らなかった。

でも、容姿も人柄も良いし、一体どこが気に入らないのかというと、やはり、面白さに欠けるところだと考えることから、このような結論に達している。

そして、ゆあ物語、幼なじみ物語に関連していないので、物語的にも、彼女の攻略は後になってしまいがちだと思う。

彼女の本質は、王道と優しさではないだろうか。

でも、彼女の本質を読み取ったとしても、それは、誰の目にも明らかであるので、あまり面白くもないというのが僕個人の感想だった。

例えば、僕は、本を読む時、多くに、作者の本質を読もうとするだけだ。書いてあるその事自体にあまり興味がなく、かつ、それを読んで自分の考えが変わるとも思っていないので、一種の娯楽だと僕は一般的な読書についてそう考えている。

そして、見た目そのままな本は、やはり、僕にとってあまり面白くはない。なぜなら、表紙を見れば、外見を見れば、著者を見れば、僕が読もうとしていることがそのまま載っているので、著者の本質を読み取ろうとする娯楽としての読書の意味は薄れてしまうからだ。

彼女は、王道に基づいて作られた少年が好きそうな優しい女の子、それが本質のように、僕には見えた。

そして、それは、見た目まんま、初登場シーンまんまなので、僕にとっては彼女は面白く無いキャラであることが確定してしまった、そんな気がしたんだ。

作られた感や優しさや王道が嫌いなわけじゃない。

ただ、彼女の既読感が、僕が彼女を面白く無いと表現したそれであると思う。

さいごに


ゲームの方は面白かったですが、結構スキップしてました。