スマートフォンは本当に必要か?

the iOS family pile (2012)スマートフォンを持たない学生が意味もなく非難されることがある中、今回は、スマートフォンは本当に必要なものなのかということを個人的に考えてみたいと思います。
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スマホを持たない人への非難について


最近、スマートフォンを持たない学生は、どうしようもないと言っている人がいます。理由は、スマートフォンは、この情報化社会においては必須アイテムだからということらしいです。


しかし、私はそうは考えません。確かに、今後そういった声が強くなってくるかもしれませんが、そういう声には耳を傾けないでほしいと個人的にはそう考えています。


スマホを含む道具についての基本的な考え


スマートフォンは確かに便利です。しかし、スマートフォンを本当の意味で使いこなしている人は、1割にも満たないでしょう。私自身、スマートフォンを持ってから3ヶ月くらい経ちますが、スマートフォンを使いこなしているとは到底言えません。


そして、いくら良いものを持っても、それを使いこなせなければ全く意味がありません。これは今も昔も変わることない事実です。そして、それは、ハッカーと一般人の違いと似たようなところがあると思います。


ハッカーは一般人がこれはもう駄目だというほどのボロくてどうしようもないパソコンでも、見事なまでに使いこなし力を引き出すことができます。非力で時代遅れに見えるパソコンでも、その能力を最大限に引き出せば、やはりできることは数限りないんでしょうね。


最近、パソコン、携帯電話のスペック(機能)が飛躍的に向上してきましたが、そのスペックを余すところなく使っている人はほとんどいません。確かに上っ面だけはそのスペックの向上を実感できるようになっています。たとえば、スペックの向上によって、レスポンス、操作性がかなり良くなったと感じる人も多いでしょう。ただし、これらはあくまでその機器の上っ面の部分にすぎないのであって、補助的、感覚的なものでしかありません。それが本質的なものということではないのです。


私が考える道具の本質


ここで、一応、私が考える本質的なものとは何なのかを説明しておきましょう。パソコンや携帯電話などの機器を使いこなすための本質的なものとは、コンピュータ(パソコンや携帯電話)ができることはすべてコンピュータに任せる。自動で処理してもらうということです。しかし、実際は、ほとんどの人がそのスペックの大半をどうでもいいアプリを起動することに費やしています。人間がやったほうが効率な作業をわざわざアプリを使ってやったり、自動処理ができず時間の短縮には全く効果がないアプリを使ったり。


例えば、メモ帳アプリです。メモをとるとき、スマホを持っている人は、メモ帳アプリを使う人が多くいますが、スマホを使って行うメモと手帳を使って行うメモとを比べた場合、スマホのほうが遥かに優れており、とても大きな効果があるとまでは言えないんじゃないかと思います。しかも、起動までの手順が結構面倒で、iPhoneの場合、まずロック画面を解除して、メモ帳アプリを探し、起動します。そして、新しいメモを開いて、タッチ操作で文字入力という手順を踏まなければなりません。しかも、手帳と比べ、その自由度は相当低く、図や表を書きこむこともできません。


もちろん、ここでは、手帳のほうが、スマホよりも優れているというつもりは全くありません。どちらも一長一短です。ここで言いたいのは、スマホのほうが明らかに優れており、それを持っているか否かで勝負が決するとか、数倍もの差が出てくるというものではないということです。そうだとすれば、両者の間には差異はなく、自分に合ったものを使えばそれでいいんです。


結論


私はスマホを持っているか否かで、圧倒的な差が出るとは考えていません。それは、スマホを持っていても、それを使いこなせていない人が大半だからです。むしろ、スマホを持っていることそれだけに自惚れている人は、持っていない人よりも圧倒的に回復不能なダメージを受けているとさえ思っています。与えられたアプリをただ使うことだけに専念し、それがどういう仕組みで動いているのかを考えようとしなければ、結局、アプリをコントロールする人ではなく、アプリにコントロールされる人になってしまいます。それよりも、スマホを持っていなくても、いろいろなことを考え、自ら工夫する人のほうがより優れているんじゃないかなと思います。


ただ、ここで言いたいのは、スマホは有害だから持つなと言っているわけではありません。スマホを持っていかどうかで勝負が決まることはまずないだろうということがいいたいのです。そして、仮にスマホを持つ人は、それだけで自惚れることなく使ってほしいし、持たない人は、それについてあまり悲観しないでほしいと思っています。


もう少し具体的に考えてみる


上で言っていることはあまりに抽象的で説得力に欠けるところがあるので、もう少し具体的に考えてみることにします。


例えば、スマホは情報収集に便利だと言われることが多いです。


ただ、使わない情報をいくら収集しても全く無意味であって、最新情報を追いかけることばかりに時間をかけてしまうのではその情報収集活動はむしろ有害です。


ここで、プログラミングでもそうですが、プログラミングで重要なのは、実際にコードを書くことです。よって、スマホを使っていくら有効な情報を集めることができたとしても、実際に本を買ってコードを書くという行動に比べれば、それは、自分にとって、はるかに劣位な価値しかありません。


その点で、スマホを持っているか、持っていないかというのはあまり関係がないといえます。もちろん、最初に言ったようにスマホは便利で、情報収集にも有効です。ただ、これはスマホを持っていなくても工夫次第でいくらでも解決できる問題だと個人的には考えています。